疲れやすい
「疲れ」とは「無理がかかってますよ」という警告サインになります。もし「疲れたなあ」と感じたら、病気やケガにつながる前に対策を取りましょう。
具体的な「疲れ」の種類を挙げます。
- 全身がだるくなにもする気になれない
- 気力が出ない、やる気が出ない
- 朝、起きるのがつらい
- 眼精疲労がある
- 肩や首が凝る
- 集中力がない
- 食欲がない
- とにかく眠い
こんな症状が現れると、「疲れ」が溜まっていることが疑われます。それでは「疲れ」はどんな時に起こるのでしょうか?
- 仕事や家事のオーバーワークによるストレス蓄積
- 不規則な生活、慢性的な寝不足
- 激しいスポーツなどによるエネルギーの消耗
- 不摂生による栄養バランスの崩れ
- 加齢によるもの
- 特定の疾患によるもの
特に6の「特定の疾患から来る疲れ(病的疲労)」は注意を要します。
では、考えられる具体的な疾患をご紹介します。
- 慢性疲労性症候群(CFS)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 貧血
- 更年期障害
- 慢性肝炎(ウイルス性を含む)
- うつ病
- 糖尿病
- 悪性腫瘍
- 甲状腺機能低下症
カウンセリングと漢方処方
病気が原因ではない「疲れ(生理的疲労)」場合は、漢方薬がよく効くケースが多いです。
漢方ではこの「疲れ」を「気・血・水」の変調による全身バランスの乱れ、あるいは一種の「未病状態」としてとらえます。そして「気・血・水」のバランスを改善する処方や、サイコを配合した各種のサイコ剤などを処方します。
もちろん、非常に高価な漢方薬(高貴薬)、例えば牛黄(ごおう)や鹿茸(ろくじょう、熊胆(ゆうたん)、朝鮮人参などを飲まれると、疲れも早く取れます。
鹿鳴堂薬舗では、胸腺を刺激して免疫機能を活性化するシイタケ菌糸体培養抽出物(LEM)もよく使います。普段からの「疲れ」を予防するために、ビタミン(特にB類)やアミノ酸などを摂ることも有効です。「病的疲労」の場合は、その原因となる疾患に対応することが先決になります。
逆に「慢性的な疲れ」が大きな疾患のシグナルであることも少なくありません。あまり続くようでしたら、躊躇なく病院を受診してください。
体質改善・快方のプロセス
「生理的疲労」の場合、漢方薬(特に高貴薬)が合えば、速やかに疲れが取れることも少なくありません。
「疲れ」が取れてからも、予防および疲労体質改善のために漢方薬を継続服用されることをお勧めいたします。
ただし「病的疲労」の場合は、原因疾患により対処法が異なります。
養生法
「生理的疲労」の場合は「生活習慣を改善」することに尽きます。
- 十分な休息および睡眠を取る
疲れを感じたら、早めに休むことが大切です。疲れが溜まりきってしまったら、回復にも時間を要します。早寝早起きを心がけましょう。 - バランスの良い食生活を心がける
疲れを取るには、良質なビタミン、ミネラル、アミノ酸等が欠かせません。玄米、豆類、ごまやナッツ、海藻類、緑黄色野菜などバランス良く摂るようにしましょう。 - リラックスする
ウォーキングなどの軽い運動やアロマテラピーなどで気分転換しましょう。 - ゆっくりお風呂につかる
少しぬるめのお風呂にゆっくり時間をかけて入りましょう。半身浴も効果的です。絶対にシャワーだけで済ますことは避けてください。 - 適正な摂取エネルギー量を守る
- 食事は一日3食、4~5時間以上空けて食べる