ここでは、副作用について詳しく解説いたします。
漢方の副作用はほぼゼロです
漢方の歴史は2000年以上あります。つまり2000年以上、臨床試験を行ってきたようなものです。その結果、副作用がほぼない自然生薬だけを選び抜くことができました。まだ歴史の浅い西洋薬と違い、長期的に大量に服み続けても、副作用がほぼ出ないことが確認されています。
副作用に似た、一時的な「めんげん反応」
漢方を服み始めた頃、一時的に症状が悪化することがございます。これは「めんげん反応」といって、西洋医学でいう「好転反応」と同じものです。体がバランスを取り戻そうとして、一生懸命もがいている証拠で、副作用とは違います。めんげん反応が終わると、体は徐々にバランスを取り戻していく段階に入ります。
初めて漢方を服用された方や、経験の浅い漢方薬剤師は、めんげん反応を見て副作用と勘違いしてしまう場合があります。漢方を最適な利用のためには、経験豊富な漢方薬剤師のアドバイスが必要となります。
めんげん反応の事例紹介
過去にこんなことがありました。「耳鳴りとめまい」でお困りとご相談された男性のお客様です。
漢方をお出ししてお帰りになられましたが、その翌日、その方からすごい剣幕で電話がかかってきました。「漢方を飲んだら、耳鳴りがひどくなり天井がくるくるまわるじゃないか! どうしてくれるんだ!!」
まさに「めんげん反応」の典型的な症状でした。私は心の中で「よかった、この方は早く改善する」とつぶやきながら、めんげん反応の説明をいたしました。数日後、その方から再び電話がかかってきました。
「先生の言うとおりでした。すぐに耳鳴りも、めまいも消えました。良くなる前の前兆だったんですね。」私も一安心。その後、どんどん快方に向かっていきました。