漢方薬店の選び方
いかにも怪しげなお店から、経験と知識に裏打ちされた選薬を行うお店まで、漢方薬店は千差万別です。このページでは、薬局選びのポイントをご紹介いたします。
日本では、薬剤師の資格だけで漢方薬店が開けます
実は日本では、「薬剤師」の資格を取得すれば、誰でも漢方を売ることができます。しかし、資格勉強の中で、漢方について学ぶ機会はほぼありません。資格を取っても、漢方の知識や経験は身につかないのです。ですから、漢方薬店だからといって全面的に信用するのではなく、本当に漢方について詳しいかどうか、まずはお客様自身で確かめてみる方がよいでしょう。
漢方薬店を選ぶための3つの基準
1.あなたの話をちゃんと聞いてくれる
漢方では「証」という、個人個人の体質の見極めが、なにより重要となります。その「証」の見極めには、症状の正確な割り出しだけではなく、生活習慣も重要な手がかりになりますので、お客様のお話を真剣にお聞きしていくことが必要になります。
しかし、性根が頑固だったり、コミュニケーションに不慣れな漢方薬剤師は、あなたのお話をうまく聞いてはくれません。すると、あいまいな「証」の診断のまま漢方の処方となり、良い効果が得られないことになってしまいます。
ですから最低限、あなたのお話を聞いてくれる漢方薬剤師を選ぶことが、良い漢方処方を受けるための条件です。
2.質問したことに答えてくれる
あなたが疑問に思ったことを、どんどん質問してみてください。漢方を扱うためには本来、膨大な知識の裏付け必要ですから、真っ当な漢方薬剤師であれば、質問に答えてくれるはずです。答えをはぐらかすような漢方薬剤師には、気をつけた方がよいでしょう。
昨今では、漢方の科学的な研究分析もずいぶん進んでいます。漢方に含まれている成分やその薬効について、詳しく答えてくれる漢方薬剤師も増えてきています。優秀で勉強熱心な漢方薬剤師であれば、そのあたりの知識も持っているはずですので、遠慮せずに質問して、その漢方薬剤師の力量を確かめてみましょう。
3.アフターフォローを適切に行ってくれる
高い漢方を買わせてそれで終わり、という漢方処方では最悪です。漢方服用で症状が変化してきたら、その変化に合わせて漢方を変えていくことが、体質改善のために欠かせません。状態の変化に合わせて、粘り強く適切なフォローをしてくれる漢方薬剤師が、良い漢方薬剤師です。
見極めのためには、ホームページなどに掲載されている、過去のお客様の声などを参考にするのが良いでしょう。